こんにちは、minamiです。
礼儀作法が身につき、日本文化に触れられることで人気の茶道・お茶。
静かで洗練された雰囲気から、落ち着いた上品な習い事の代表格といえます。
一方で、なんとなくイメージはできるけど、お茶をたてる以外に何をする習い事なの? という疑問もよく聞きます。
ここでは、そんな茶道・お茶について、実際に習うとなるとどうなの? といったところを見ていきます。
Contents
茶道・お茶はこんな習い事
茶道・お茶では、お茶のたて方を学び、お稽古を重ねることでお茶をより美しくたてることが目的です。
お茶そのものだけでなく、お茶をたてる際の所作・礼儀作法・道具や掛け軸、花などの知識をつけることも含まれます。
また、許状というランクアップのシステムがあり、お子さんの実力に応じてレベルが上っていくのが分かりやすいです。
教室によっては、お茶会でお稽古の成果を披露することが大きな目標となります。
茶道・お茶には流派があり、まずはどの流派で学ぶかを決めるところからスタートします。
たくさんの流派がありますが、三千家と呼ばれるこの3つを押さえておけばまずは大丈夫です。
表千家 - 伝統を重んじる流派
裏千家 - 時代に合わせた柔軟な流派
http://www.urasenke.or.jp/index2.php
武者小路千家 - 無駄のない合理的な流派
https://www.mushakouji-senke.or.jp/
同じ茶道・お茶でも、流派によって考え方やお作法は様々です。
お子さんやご自身のイメージに合った流派を選んでみましょう。
三大流派のどれかであれば、もし引っ越しなどで住む場所が変わったとしても、同じ流派の教室を見つけやすいため、茶道・お茶を長く続けていくことができます。
茶道・お茶の費用
初期費用は教室によって変わります。
を目安とすればいいでしょう。
ふつう月3~4回ほどのお稽古となるため、月謝は6,000円~を想定しましょう。
また、教室によってはお茶代・お菓子代が別途必要なケースもあります。
お子さんのご希望や、先生との相性も含め、事前にチェックしておくことをオススメします。
道具の購入費用は最低限こちらが必要です。
まずはトータルで5,000~10,000円程を見ておけばいいでしょう。
お茶屋さんでオススメを選んでもらえばすべて揃います。
着物については、普段から着物を着てお稽古をするわけではないので、お子さんの本気度や進み具合を見ながら、そのうち、、といった感覚で大丈夫です。
懐紙は消耗品となりますので、なくなったら買い足す必要がありますが、500円ほどです。
費用が一番かかるのが、許状です。
これはお稽古が進み、次のステップへ進むための免許のようなものです。
流派にもよりますが、許状をいただくための費用が最初は数千円ほどで、ランクが上がるにつれて10,000円、20,000円、、と増えていきます。
また、許状をいただいた際には先生への謝礼が必要なケースもあります。
加えて、将来お茶の先生を目指すことになれば免許の取得を行います。
これは履歴書に書けるほどの立派なものなので、茶道・お茶以外に何の役にも立たないというわけではありません。
その他、教室によってはお中元やお歳暮などのご挨拶もあります。
このあたりも含めて、どこにどれだけの費用がかかるのかを事前にチェックしておけばいいでしょう。
こんなの聞いてない! といったミスマッチをなくし、お子さんが茶道・お茶を長く続けていける環境を整えてあげましょう。
茶道・お茶を習うメリット
おいしいお茶をたてられる
抹茶を売っているところ見かけ、飲みたいな。。と思っても、どうやって飲むのか分からないですよね。
ある程度お稽古が進んでいくと、お子さんがマイ茶碗やマイ茶筅といった茶道具を揃えたくなってきます。
そして練習も兼ねてご自宅で抹茶をたてるようになります。
そうなると、コーヒーを淹れる感覚で、休日のリラックスタイムに抹茶を飲んで過ごせるようになるでしょう。
気軽においしい抹茶を飲める生活って素敵ですね。
正しい礼儀作法・姿勢が身につく
茶道・お茶のお稽古では、背すじを伸ばして正座する姿勢が長時間続きます。
そのうえ、姿勢や所作をとっても大事にしているので、先生からしっかりと正しい姿勢の指導が受けられます。
小さいお子さんであれば忍耐力・集中力を養うことにもつながるでしょう。
また、お客様をおもてなしするための正しいマナー・礼儀作法を学ぶことができます。
そうして、美しく品のある姿勢が自然と身についていきます。
美的感覚が磨かれる
茶道・お茶では、徹底的に合理化され、洗練された動きの中で美しさを表現します。
いわば機能美を追求した文化です。
そして、使う道具や茶室の飾りにもこだわります。
お稽古が進むと、お茶碗などの茶器のデザインですとか、掛け軸の由来や書かれている言葉の意味、花であれば花の飾り方について、などなど、日本の伝統文化や伝統芸能について広く学ぶことができるようになります。
茶道・お茶はこんな子にオススメ
まず注意してもらいたいのは、女の子が向いていて、男の子が向いていないといったことはまったくないということです。
どちらかと言うと、女の子が興味を持ちやすい要素があるというだけで、姉の付添いでやらせてみると弟のほうが得意だった、なんてこともあるあるです。
その上で、茶道・お茶はこんな子にオススメです。
女の子が習うことが多いですが、もともと武家や僧侶によって受け継がれてきた文化でもあるため、男の子がお茶をたてる姿はサマになります。
裏千家なんかは、薄茶ですと泡立ちのいいクリーミーな抹茶が好まれるので、力の強い男の子のほうが実は得意だったりします。
性別に関係なく、お子さんが気に入れば、長く続けて一生の趣味にすることができる習い事です。
ここまで、茶道・お茶がどのようなものなのかについて見てきました。
礼儀作法に厳しいイメージがあると思いますが、茶道・お茶の中で無駄な動きは一つもありません。
すべての動き、所作に意味があり、「なんでこんなことするんだろう」と考え、理解することがとても大事です。
そのため、お子さんがある程度、言葉で理解ができるようになった頃が習い始めです。
費用面を見ると、思ったより高くないな、、と思われたことでしょう。
始めるにあたっては、実はそれほどハードルが高くないので、ある意味イメージで損をしているのかもしれません。。
お稽古を通じて、正しい礼儀作法、また広く伝統芸能の教養を身につけられる習い事が茶道・お茶です。